冷房で冷えた体、夏の終わりに残る疲れ。そんなときにおすすめなのが、香りのよいハーブを湯船に浮かべる「ハーブバス」です。
温かいお湯にゆっくり浸かることは、それだけで体を温め、心をゆるめてくれます。そこに植物の香りが加わると、いつものお風呂が、ちょっと特別な癒しの時間に変わります。この記事では、ハーブバスの手軽な作り方、目的別のおすすめハーブ、そして安心して楽しむための注意点をご紹介します。
ハーブバスが、冷え・秋バテにうれしい理由
これまでの記事でも、冷房疲れや秋バテの対策として「湯船にゆっくり浸かること」をおすすめしてきました。入浴には、冷えた体を芯から温め、張りつめた自律神経をゆるめてくれるうれしい働きがあります。
ハーブバスは、その入浴に、植物の香りと彩りを添えたものです。体を温めながら、香りに包まれてほっとひと息つく。冷えとだるさの両方をいたわりたい季節の変わり目に、ぴったりの過ごし方です。
ハーブバスの、手軽な作り方
むずかしい準備も、火を使う手間もいりません。ドライハーブと、麦茶パック(お茶パック)があれば、すぐに始められます。
-
ハーブを麦茶パックに詰める。 ドライハーブを大さじ2〜3杯ほど、麦茶パックやお茶パックに詰めて口を閉じます。湯に直接入れると後片づけが大変なので、パックに入れるのがおすすめです。
-
お湯を注ぐ前に、浴槽へ置く。 パックを浴槽の底に置き、その上からお湯を張ると、香りと成分が広がりやすくなります。すでにお湯が張ってあれば、そのまま浮かべるだけでも大丈夫です。
-
ゆっくり浸かる。 38〜40℃のぬるめのお湯に、10〜20分ほど。入浴中にときどきパックを軽く揉むと、色と香りがいっそう広がります。体の芯まで温まる時間を楽しんでください。
鍋で煮出したりする必要はありません。パックをそのまま入れるだけで、じゅうぶんに香りが立ち、体が温まります。手軽なのに、驚くほど心地よい時間になります。
目的別・おすすめのハーブ
体を温めたいときに|ローズマリー・ジンジャー
体を温め、めぐりを助けたいときには、ローズマリーやジンジャーが向いています。冷房で冷えた体や、朝晩の冷え込みが気になる季節におすすめです。すっきりとした香りで、気分もシャキッとします。
リラックスしたいときに|ラベンダー・カモミール
一日の終わりに心をゆるめたいときには、ラベンダーやカモミールのやさしい香りがぴったりです。ぬるめのお湯にゆっくり浸かりながら、香りに包まれれば、そのあとの眠りものびやかになります。
気分をリフレッシュしたいときに|レモングラス・ユーカリ・ペパーミント
すっきりした気分になりたいときには、レモングラスやユーカリのさわやかな香りを。湯気とともに立ちのぼる清涼感が、こもった気分を切り替えてくれます。
これらのハーブは、ハーブバス用ハーブのコレクションからお選びいただけます。一種類でも、お好みで数種類を合わせても楽しめます。
安心して楽しむために
ハーブバスを気持ちよく楽しむために、いくつかだけ知っておいていただけたらと思います。とくにお風呂まわりの注意は、大切なので目を通してください。
-
入浴中は追い焚きをしないでください。 ハーブの成分や細かなかけらが、追い焚きの配管に入り込むことがあります。お湯は追い焚きせず、入り切りで楽しむのが安心です。
-
入浴後は、すぐに湯船を洗い流してください。 ハーブの色や成分が浴槽に残らないよう、早めに流しておきましょう。
-
お湯はぬるめに。 熱すぎるお湯は肌の潤いを奪いがちです。ぬるめのお湯でゆっくり浸かり、上がったあとは保湿をすると安心です。
-
肌が敏感な方は、少量から。 初めてのハーブは少なめの量から試して、肌に合うか確かめてください。キク科アレルギーのある方は、カモミールは控えめに。
-
妊娠中・授乳中の方、お肌に不安のある方は、念のため医師や薬剤師にひとこと相談してから楽しんでください。
おわりに
冷房で冷えた体も、夏の疲れが残る体も、温かいお湯とやさしい香りが、そっとほどいてくれます。
ハーブバスは、特別な道具がなくても、今日から始められる小さな贅沢です。湯船に香りを浮かべて、一日の終わりに、自分をいたわる時間をつくってみませんか。
飲んで楽しむハーブについては、冷房疲れ対策のハーブティーや眠りにおすすめのハーブ5選の記事もあわせてご覧ください。飲む・浸かる、両方から季節の変わり目をやさしく整えていきましょう。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言や診断に代わるものではありません。体調やお肌、お薬に関する不安がある場合は、医師・薬剤師にご相談ください。


