Our Story ― ハーブ工房HCCのあゆみ

1988 2026
Our Story

ハーブ工房HCC
のあゆみ

Walking with Fragrance, Since 1988

一袋のハーブの色彩に驚いた日から、
日本にエッセンシャルオイル文化がまだ生まれる前から、
インターネットでお買い物をするという習慣が生まれる前から、
ハーブ工房HCCは、香りと共に歩んできました。

PROLOGUE — Before Everything Began

ハーブとの出会い
色彩の驚き、そして一袋のハーブ

A small bag that began everything

ハーブ工房HCCの物語は、創業よりも前から、静かに始まっていました。

ある日、長野県に住む知り合いから、ハーブティーの袋をいただきました。

袋を開けて、息を呑みました。

赤いバラの花びら。
黄色のマリーゴールド。
緑のペパーミント。
紫のマロウブルー(うすべにあおい)。

4色の花とハーブが、透明な袋の中に咲いていたのです。

「こんなに綺麗なものが、世の中にあるのか」

そして、それがただ美しいだけでなく、香りがあり、飲み物として味わえるということに、二度驚きました。

この時に、初めて「ハーブ」という言葉を知りました。

色彩との出会い。香りとの出会い。そして、新しい言葉との出会い。

ハーブ工房HCCの物語は、この一袋のハーブから始まりました。

A Living Memory 長野で出会ったあの一袋の風景は、その後しばらく心の中で静かに眠っていました。

その頃、まだお店を始める前のこと。山梨・八ヶ岳南麓の高原にある、ドライフラワー&リースの素敵なお店へ、ときどき買い物に通っていました。

時を経て、ハーブ工房HCCを始めてからのこと——そのお店から「オリジナルのハーブティーを作ってほしい」というOEMのご依頼をいただいたとき、心の中で眠っていた、あの色彩が再び呼び覚まされます。

赤・黄・緑・紫の4色のハーブをブレンドして生まれたのが、「ハーブの休日」。長野の一袋への感激と、八ヶ岳のお店との出会いが結実した、ハーブ工房HCCのオリジナルブレンドです。

今もハーブ工房HCCのクラシックなブレンドとして、飲みやすさでも人気のロングセラー。あの日の感激は、時を経て、今もカップの中に生きています。

そして、もうひとつの忘れられない記憶があります。

息子が、生まれて初めて口にした言葉。

それは、「ハーブ」でした。

子どもの最初の言葉を今でも鮮明に覚えています。

長野の一袋のハーブ。息子の最初の一言。家族と知り合いの中から生まれた、ふたつの小さな出来事——

だからこそ、ハーブ工房HCC、j-herb.com、Robin's Forest、Herb Craft Club in Japan——どのお店の名前にも、「ハーブ」という言葉だけは、決して外すことができないのです。



CHAPTER ONE — 1988

創業 ― 香りの専門店として

When fragrance found its home

1988年、ハーブ工房HCCは、ハーブ&アロマオイルの専門店として産声を上げました。

当時の日本では、まだ「アロマセラピー」という言葉そのものが一般的ではなかった時代。「香りを暮らしに取り入れる」という発想は、ごく一部の人々の間でしか共有されていませんでした。

しかし、私たちは確信していました。香りには、人の心と暮らしを整える力がある。だからこそ、本物の香りをお客様にお届けしたい——その想いから、ハーブ工房HCCは始まりました。



CHAPTER TWO — 1990 - 91

米国生協との出会い
創業期のエッセンシャルオイル

A meeting with the pioneers of aromatherapy

創業初期、ハーブ工房HCCは米国のFrontier Co-op(フロンティア生協)から商品を仕入れていました。

当初、カタログから取り寄せていたのはフレグランスオイル(合成香料)。当時、香りを楽しむオイルといえば、これが主流でした。

そんなある日、カタログに新しい商品が掲載されます。

「Aura Cacia(オーラカシア)」
——ハーブから抽出した、本物の精油。
エッセンシャルオイルとの出会い。

Aura Caciaは1982年、カリフォルニア州ウィーバービルで、アロマセラピーに情熱を注ぐ小さなグループが、まだ生まれたばかりだった市場の礎を築こうと創業したブランド。

ハーブ工房HCCが仕入れを始めたのは1990〜91年頃。Aura Caciaがまだ独立した小さなアロマセラピー企業だった時代のことです。日本ではまだエッセンシャルオイルという言葉そのものが浸透していなかった時期に、本物の精油を取り扱い始めました。

その後、Aura Caciaは1993年にFrontier Co-opファミリーに加わり、1995年には世界で初めて認証オーガニックエッセンシャルオイルのフルラインを提供するブランドへと成長していきます。

Frontier Co-opとの取引はその後、海外向け出荷の方針変更などもあり、現在は行っておりません。それでも、創業期にこのブランドと出会えたことは、ハーブ工房HCCが「本物の香り」を見極める原点となった、大切な記憶です。

現在は、世界各地の信頼できる生産者・輸入元から、厳選した精油やハーブをお届けしています。

A Quiet Truth 当時の日本では、まだ「アロマオイル」という呼び名すら一般的ではありませんでした。「エッセンシャルオイル」「精油」「フレグランスオイル」が混在していた時代から、しばらく経って「アロマオイル」という親しみやすい呼び名が日本に定着していきます。

ハーブ工房HCCは、その名前が生まれる前から、本物の香りを見極め、お届けし続けてきました。


CHAPTER THREE — Pre-EC Era

インターネット黎明期 ― herbhcc

A small site, planted in early soil

楽天市場(1997年)もYahoo!ショッピング(1999年)も、まだ存在しなかった頃。

ハーブ工房HCCは、プロバイダのスペースに小さなサイトを開きました。サイトの名前は「herbhcc」。香りを愛する方々とのささやかな出会いの場として、静かに歩み始めます。

当時のインターネットは、回線はダイヤルアップ接続。電話料金は接続時間による従量制。長くつないでいると、電話代がかさんでいく——お客様も、事業者も、そんな環境の中でインターネットと向き合っていた時代でした。

A Note on the Era 1995年8月、NTTが「テレホーダイ」を開始。深夜23時から翌朝8時の時間帯のみ、指定の電話番号への通話が定額となるサービスでした。日本のインターネットに、初めて部分的な定額制が導入された時期です。

24時間いつでも自由に使える「定額常時接続」が一般家庭に届くのは、2000年7月、NTTのフレッツサービスの本格開始を待つことになります。

そんな時代の中で、ハーブ工房HCCのオンラインショップは、ゆっくりと、しかし確かに、お客様との関係を育てていきました。



CHAPTER FOUR — j-herb.com

独自ドメイン取得 ― j-herb.comへ

A lesson learned in a single day

オンラインショップ専用の独自ドメインを取得しようと考えたとき、最初に目指したのは「herb.com」でした。

一度は取得可能な状態まで辿り着きました。しかし、その場で即決しなかった。「明日でも大丈夫だろう」——その判断が、後悔となります。

翌日、「herb.com」は
カナダの会社に取られていました。

「Japan(日本)」を意識し直して取得したのが、現在も使い続けている「j-herb.com」

この経験は、インターネットの世界では「即断・即決」が何よりも大切だという、生涯忘れない教訓となりました。

その後、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手モールが次々と誕生。ハーブ工房HCCも順次出店し、より多くのお客様との出会いの場を広げてきました。

j-herb.comは今もなお現役で、ロハス生活を応援するハーブ&アロマ専門店として、長年のお客様にご愛顧いただいています。



CHAPTER FIVE — 2023

次世代EC ― Robin's Forestへ

A new chapter, written with AI

2023年10月、新たな時代への一歩として、「Robin's Forest(ロビンズ フォレスト)」をオープン。

世界中で利用されているShopifyの最新ショッピングプラットフォームをテーマに採用し、AI時代に対応した次世代のショッピング体験を提供しています。

商品検索のしやすさ。多様な電子決済への対応。インボイス制度対応。会員価格(業務用価格)の適用。新商品やイベントの随時開催——

ハーブ工房HCCがこれまで蓄積してきた香りへの想いと信頼を、最新の技術と共に次世代へお届けする、新しい器です。

Three Stores, One Spirit 現在、ハーブ工房HCCのオンライン展開は3つの店舗で構成されています。

Robin's Forest(robinsforest.jp)― 次世代EC
j-herb.com ― ロングセラー店舗
Yahoo!ショッピング・楽天市場 ― モール店

それぞれの場所で、お客様との出会いを大切に育てています。


CHAPTER SIX — A Name from Across the Sea

英語名のこと
Herb Craft Club in Japan

Inspired by a village by the Pacific

海外との取引やお問い合わせの際、ハーブ工房HCCは「Herb Craft Club in Japan」という英語名で呼ばれています。

この名前には、ひとつの風景への想いが込められています。

Carmel-by-the-Sea
——カリフォルニアの海辺の、
小さな芸術家の村。

Carmel-by-the-Sea(カーメル・バイ・ザ・シー)は、カリフォルニア州中部、太平洋に面した人口4,000人ほどの小さな村。サイプレスの木々と霧、石畳の小道、絵本のようなコテージ。20世紀初頭から、画家、写真家、詩人、作家たちが集い、自然と芸術が静かに共鳴する場所として愛されてきました。

Ansel Adamsの写真、Robinson Jeffersの詩、Mary Austinの随筆——

派手さはなく、けれど、心を整える美しさがある。手仕事と暮らしと自然が、ひとつになっている。そんな佇まいが、ハーブ工房HCCの目指す姿と重なりました。

「Craft(手仕事)」「Club(仲間の集い)」という言葉に、Carmel-by-the-Seaの空気感を重ねて——

Herb Craft Club in Japan

日本という土地で、ハーブとアロマの手仕事を、お客様と共に育てていく場所。海の向こうの小さな村が灯した灯りを、日本で静かに受け継いでいけたら、という想いを込めた名前です。

A Curious Coincidence 後に知ったことですが、Carmel-by-the-Seaには1905年から1927年まで「Carmel Arts and Crafts Club」という芸術家のクラブが実在していました。Elsie Allenによって創設され、後にCarmel Art Associationへと発展した、Carmel芸術コロニーの原点とも言える存在です。

偶然とはいえ、ハーブ工房HCCの英語名は、海を越えた歴史と、不思議な共鳴を持っていたのです。

年表

Chronology of Our Journey

Before 1988
長野の知り合いから贈られた一袋のハーブで、「ハーブ」という言葉と出会う。 A small bag that started it all
1988
ハーブ工房HCC創業。ハーブ&アロマオイルの専門店として。
創業後
山梨・八ヶ岳南麓のドライフラワー&リースのお店との出会い。OEM依頼を機に、オリジナルハーブティー「ハーブの休日」誕生。 Where memory met opportunity
1990 – 1991
創業期、米国Frontier Co-opよりAura Caciaの仕入れを開始。 Aura Cacia was still an independent company then
1993
Aura CaciaがFrontier Co-op傘下へ。 A milestone in aromatherapy history
1995
NTTがテレホーダイを開始(深夜時間帯の定額制)。 A first step toward flat-rate internet in Japan
1990s
プロバイダのスペースに、初のオンラインショップ「herbhcc」を開設。 Before Rakuten, before Yahoo! Shopping
1997
楽天市場オープン(13店舗・社員6名でスタート)。
1999
Yahoo!ショッピング開始。
2000
NTTフレッツ本格サービス開始。24時間定額の常時接続時代へ。 The dawn of always-on internet
2000s
独自ドメイン「j-herb.com」取得。 "herb.com" was taken by a Canadian company the next day
2000s – 2010s
楽天市場、Yahoo!ショッピングへ出店。マルチチャネル展開へ。
2023
Shopifyで「Robin's Forest」オープン。次世代EC・AI時代へ。 A new home, built for the next generation
2024 –
3つのオンラインストアと共に、香りと共に歩み続ける。
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変わらないもの

ドメインも、プラットフォームも、時代と共に変わりました。

でも、1988年の創業以来、変わらないものがあります。

本物の香りを見極め、
お客様の暮らしを豊かにしたい
という想い。

日本にエッセンシャルオイルがまだ広く知られていなかった時代から、
インターネットで買い物をするという文化がまだなかった時代から、
ハーブ工房HCCは、香りと共に歩み続けてきました。

これからも、変わらぬ想いで、新しい時代へ。

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