寝る前におすすめのハーブティー5選

眠りにおすすめのハーブ5選|カモミール・パッションフラワーの選び方と飲み方

夜、なかなか寝つけない。眠りが浅い気がする。そんな夜のために、昔から世界中で親しまれてきたのが、ハーブティーです。

温かい一杯をゆっくり飲む時間そのものが、一日の終わりの心地よい区切りになります。この記事では、夜におすすめのハーブを5種類ご紹介し、それぞれの特徴、研究でわかっていること、就寝前の飲み方、そして飲むときの注意点まで、正直にお伝えします。

その前に|ハーブティーと眠りの、正直な話

はじめに、大切なことをお伝えします。

ハーブと眠りの関係には、研究である程度の裏づけがあるものと、伝統的に使われてきたけれど科学的な根拠はまだ限られているものがあります。「これを飲めば必ず眠れる」という魔法の一杯はありません。

たとえばカモミールは、複数の研究で睡眠の質が改善したという報告があり、比較的裏づけのあるハーブです。一方でバレリアンのように、「主観的には眠りやすく感じるが、客観的なデータでは一貫した効果を示しにくい」とされるものもあります。

それでも、香りを楽しみ、温かい一杯をゆっくり味わう時間には、心を落ち着けてくれる価値があります。「効くか効かないか」だけでなく、心地よい夜の習慣として取り入れる——そんな気持ちで読んでいただけたらと思います。

1. カモミール|夜のハーブの定番

りんごのような甘くやさしい香りで、ハーブティーといえばこれ、という方も多いカモミール。イライラや緊張、不安をやわらげ、穏やかな気持ちへ導いてくれるハーブとして、古くから親しまれてきました。

睡眠に関する研究も比較的多く、就寝前の一杯を「眠りの前の儀式」にするのにぴったりのハーブです。クセが少なく飲みやすいので、ハーブティーが初めての方にもおすすめです。当店にも、やさしい香りのカモミールティーがあります。

こんな方に:まず一つ試したい方、香りでリラックスしたい方。

2. パッションフラワー|考えごとが止まらない夜に

パッションフラワーは、頭が冴えて考えごとが止まらない、そんな夜に伝統的に用いられてきたハーブです。緊張や落ち着かない気持ちをやわらげる目的で、ヨーロッパで長く使われてきました。

主張の強い香りではないので、カモミールなど他のハーブとブレンドしやすいのも特徴です。

こんな方に:ベッドに入っても頭が休まらない方。

3. バレリアン|「眠りのハーブ」として知られる

「眠りのハーブ」として知られるバレリアン(和名:セイヨウカノコソウ)は、古代ギリシャの時代から鎮静の目的で使われてきた歴史のあるハーブです。

ただし前述のとおり、その効果については研究者の間でも評価が分かれています。「眠りやすくなった気がする」という声がある一方で、客観的なデータでははっきりした効果を示しにくい、というのが正直なところです。

また、独特の土のような香りがあるため、単独よりもカモミールやシトラス系のハーブとブレンドして飲まれることが多いハーブです。

こんな方に:定番を試したうえで、もう一歩試してみたい方。

4. レモンバーム|気分を落ち着けたいときに

レモンの爽やかな香りを持つレモンバーム。不安や緊張、イライラをやわらげたいときに役立つとされ、気分を落ち着けたい夜に向いています。

さっぱりとした飲みやすい風味で、カモミールとの相性も良く、ブレンドの一員としてもよく使われます。

こんな方に:甘い香りより爽やかな香りが好みの方。

5. ラベンダー|香りでリラックスしたい夜に

アロマでもおなじみのラベンダー。その特徴は、なんといっても香りです。心を落ち着けたいとき、リラックスしたいときに、香りごと楽しむハーブとして親しまれています。

香りが個性的なので、少量をブレンドに加えると、全体が華やかにまとまります。

こんな方に:香りを重視して、リラックスの時間をつくりたい方。

迷ったら、ブレンドという選び方

一つに絞れないときは、ブレンドがおすすめです。主張のあるハーブに、カモミールやレモンバーム、少量のラベンダーを合わせると、飲みやすく、香りも豊かになります。

自分でブレンドするのは少しむずかしそう、という方には、あらかじめ配合された夜向けのブレンドが手軽です。当店のハーブティー 眠り姫は、この記事で紹介したカモミールとパッションフラワーに、レモングラスやペパーミントなどを重ねたブレンドです。レモングラスのすっきりとした香りに、カモミールのやさしい甘さが広がり、一日の終わりのゆったりした時間に取り入れやすい一杯です。

まずは飲みやすいカモミールから始めて、少しずつ好みのブレンドを見つけていくのもよいでしょう。ほかの夜向けのお茶は、夜の時間におすすめのハーブからご覧いただけます。

就寝前の、おすすめの飲み方

眠りのためのハーブティーは、就寝の30分〜1時間ほど前に、ゆっくり飲むのがおすすめです。

  • 熱すぎると体が温まりすぎて、かえって目が冴えることがあります。少し置いて、ぬるめにしてから飲むと落ち着きます。

  • テレビやスマートフォンから少し離れ、明かりを落として飲むと、香りをより感じられます。

  • 淹れる3分間そのものを、一日を切り替える時間として楽しんでみてください。

安心して楽しむために

ハーブティーは、気軽に楽しめる自然の飲み物です。より心地よく取り入れていただくために、いくつかだけ知っておいていただけたらと思います。

  • キク科アレルギーのある方は、カモミールは控えめに。ブタクサや菊などにアレルギーのある方は、念のため避けておくと安心です。

  • 眠り姫にはセントジョーンズワートというハーブが含まれています。お薬を飲んでいる方や妊娠中・授乳中の方は、念のため医師や薬剤師にひとこと相談してから楽しんでください。

  • 妊娠中・授乳中の方は、種類によって向き不向きがあります。気になるときは、医師や薬剤師にひとこと相談すると安心です。

  • 眠りをサポートするハーブには、心をゆるめてくれるものもあります。飲んだあとに車の運転などの予定があるときは、少し控えめにしておくとよいでしょう。

眠れない日が続くときは、無理せず医療機関にも頼ってくださいね。ハーブティーは、心地よい夜のための習慣の一つとして、気楽に取り入れていただくのがいちばんです。

おわりに

眠りのためのハーブは、「必ず眠れる薬」ではなく、心地よい夜へ向かうための、やさしい習慣です。香りを楽しみ、温かい一杯をゆっくり味わう。その時間そのものが、忙しい一日と穏やかな夜のあいだの、小さな橋渡しになります。

まずは飲みやすいカモミールから、あるいは気になった一種類から、今夜の一杯を始めてみませんか。

なお、午後の飲み物をノンカフェインに切り替える習慣については、午後3時からはノンカフェインでの記事もあわせてご覧ください。

 


 

※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言や診断に代わるものではありません。体調やお薬に関する不安がある場合は、医師・薬剤師にご相談ください。