ハーブ通信

『赤毛のアン』の海辺に香る草 ― スイートグラスの物語 歩いていると、足もとから、ふと甘い香りが立ちのぼる。名前も知らないその草の香りに、なぜか心がほどけていく――。 そんな出会い方をする香りが、世界にはあります。スイートグラス。日本ではめったに出会えない、甘くやさしい香りの草です。今日は、この草にまつわる物語をご紹介します。 ジム船長が砂丘で見つけた花束 スイートグラスの香りは、実は『赤毛のアン』の物語にも登場します。シリーズ第5巻『アンの夢の家』第18章「春の日」――ある春の午後、ジム船長は砂丘を歩いて見つけたスイートグラスの小さな花束を、アンに届けます。 あてもなく砂丘を歩いていると、ふいに甘い香りが空気に満ちて、足もとを見ればスイートグラスを踏んでいた。船長は、そんなふうに偶然この草に出会うのが好きだと語ります。探しているときには見つからない。ただ歩いているときに、香りのほうから訪れてくる――そんな草なのだと。 香水は好まないという船長が、この草の香りだけは気に入っている。円熟して、頼もしく、健やかな、ちょうど母親のような香り。淑女が身につけるにふさわしい香りだ、と語る場面は、読んでいてふっと心が温まります。 "…all at once the air is full of sweetness—and there's the...

「窓を閉めているのに、なぜか家の中に蚊がいる。」「玄関を開けた瞬間に入ってきた気がする。」「網戸をしているのに、どこから入るの?」 夏になると増える、小さなストレス。実は蚊は、玄関の開閉時、網戸のすき間、ベランダへの出入りなど、日常のちょっとしたタイミングで家に入ることがあります。 特に夕方から夜にかけては、蚊が気になりやすい時間帯です。 「いつの間に入ったのだろう?」 そう思った時は、まず“入口”を知ることが大切です。 この記事では、蚊がどこから家に入るのか、そして玄関・網戸・ベランダまわりを香りで心地よく整える方法をご紹介します。 HCCでは、「虫除け」という考え方だけではなく、 夏の玄関や空間を、香りで気持ちよく整える“玄関ミスト習慣” もおすすめしています。 蚊はどこから家に入ってくる?主な侵入経路を知ろう 蚊はとても小さな生き物で、わずかなすき間からも入り込むことができます。 「どこから入るのか分からない」 という方は、次の4つのポイントを一度確認してみてください。 ① 玄関ドアの開閉時が、もっとも見落としやすい 玄関ドアを開ける数秒の間に、外にいた蚊が一緒に入ってくることがあります。 特に夏の夕方から夜にかけて、室内が明るく点灯していると、外との明暗差によって蚊や小さな虫が集まりやすくなることがあります。 荷物を持ちながらドアを開ける瞬間は、意外と無防備になりやすい場面です。 また、蚊は人の呼吸による二酸化炭素や体温、人の動きに反応すると言われており、 「人を尾行するように」...

天然精油の香りについて、「やさしい」「控えめ」「自然に感じる」と表現されることがあります。 一方で、「思っていたより弱い」「すぐに香らなくなったように感じる」という声も少なくありません。 このページでは、なぜ天然精油の香りがやさしく感じられることがあるのかを、香りの性質という視点から整理してみます。 天然精油の香りは、ひとつの成分ではできていません 天然精油は、植物の花や葉、果皮などから抽出された香りです。 その中には、ひとつの成分だけでなく、複数の香り成分が重なり合うように含まれています。 この重なりによって、香りは時間とともに少しずつ印象を変え、立ち上がりから余韻まで、なだらかな流れを持つことがあります。 そのため、輪郭がはっきりしすぎず、やさしく感じられることがあります。 香りが「弱い」のではなく、「主張しない」 天然精油の香りは、空間に強く残るようにつくられているわけではありません。 そのため、はっきりとした香り立ちに慣れていると、「弱い」「物足りない」と感じられることもあります。 ただ、それは香りが弱いというより、強く主張しない性質によるものと考えられます。 香りが空気に溶け込み、ふとした瞬間に気づくような立ち方をするのも、天然精油の特徴のひとつです。 香りの感じ方は、その日の状態によっても変わります 香りの印象は、精油そのものだけで決まるわけではありません。 体調 気分 湿度や気温 置かれている環境 こうした条件によって、同じ精油でも感じ方が変わることがあります。...

精油(エッセンシャルオイル)という言葉を目にする機会は増えましたが、「実際には何を指しているのか」「どういうものなのか」曖昧なまま使われていることも少なくありません。 このページでは、精油とは何かを出発点に、混同されやすいフレグランスオイルとの違いも含めて、静かに整理してみます。 精油とは、植物から得られる香りです 精油とは、植物の花、葉、果皮、樹皮、根などから抽出された植物由来の香り成分のことを指します。 水蒸気蒸留法や圧搾法など、植物の香りを取り出す方法によって得られ、香りの中には、ひとつではなくいくつもの成分が重なり合うように含まれています。 そのため精油の香りは、単調ではなく、時間とともに印象が少しずつ変わることがあります。 エッセンシャルオイルと精油は同じ意味ですか? 一般的に、エッセンシャルオイル=精油として使われることが多く、意味として大きな違いはありません。 英語の essential oil を日本語にしたものが「精油」という呼び方になります。 フレグランスオイルとの違いについて 精油とよく比較されるものに、フレグランスオイルがあります。 フレグランスオイルは、特定の香りを表現するためにつくられた香料で、天然香料や合成香料を組み合わせて構成されることが一般的です。 香りの輪郭がはっきりしていて、空間に広がりやすく、香りの印象が一定に保たれやすい特徴があります。 一方、精油は植物そのものの香りを含んでいるため、やさしく、空気に馴染むように感じられることがあります。 どちらが良い・悪いというものではなく、香りの性質が異なると考えると分かりやすいかもしれません。 精油は「自然だから安全」なのでしょうか? 精油は植物由来の香りですが、天然であることと、誰にとっても無条件に心地よいことは、必ずしも同じではありません。...

カモミールで楽しむ、冬のハーブバス 寒い季節になると、からだを温める時間が恋しくなります。ハーブティーだけでなく、湯気の立つお風呂にハーブを浮かべる「ハーブバス」も、冬ならではの楽しみ方のひとつです。今回は、やさしい香りで親しまれてきたカモミールを使ったハーブバスについてご紹介します。 ハーブバスという楽しみ方 ハーブバスは、乾燥したハーブを布袋やお茶パックに入れ、湯船に浮かべて香りを楽しむ入浴方法です。特別な道具は必要なく、日々の入浴に気軽に取り入れることができます。 カモミールを選ぶ理由 数あるハーブの中でも、カモミールはやさしい香りで知られ、ハーブティーとして親しまれてきました。 その乾燥花を、飲むのではなくお風呂に浮かべ、湯気とともに香りを楽しむ。それが、カモミールのハーブバスです。 冬の夜に感じること 寒い季節、ハーブバスは日々の中で小さなよろこびを与えてくれます。湯気の立つお風呂に身をゆだね、目を閉じると、五つ星のホテルのバスルームや、旅先の温泉を思い出すことがあります。 特別な場所へ行かなくても、ハーブをひとつ浮かべるだけで、静かで満ち足りた時間が生まれる。冬のハーブバスには、そんな魅力があります。 ハーブバスとしての使い方 乾燥したカモミールを、布袋やお茶パックに入れて口を閉じます。湯船に浮かべ、香りを感じながらゆっくりと入浴してください。 お風呂の温度はいつもより少し低く温度設定をして、ぬるま湯で温泉でゆっくりと入るように、少し時間をかけて楽しむのがハーブバスの楽しみ方です。 カモミールについて ハーブティーとしても、ハーブバスとしても使える乾燥カモミールをご用意しています。▶︎ カモミール(商品ページ) まとめ 冬の夜、からだを温め、香りを楽しむ時間として。ハーブバスは、季節に寄り添う静かな選択肢です。

ハーブティーを選ぶとき、サイズはなんとなく分かっても、 どれくらいの期間で飲み切るの? 多すぎて余らない? 400gはやっぱり業務用? と、不安になる方も多いと思います。 このページでは、20g・50g・400gのハーブティーが、どれくらいで使い切れるのかを、目安として分かりやすくご紹介します。 ※あくまで目安ですので、飲む頻度や量に合わせて考えてみてください。 ハーブティーは「人によって減り方が違う」 まず大切なことは、ハーブティーには決まった消費ペースがないということです。 毎日飲む方 週に数回の方 気分転換に飲む方 それぞれで、減るスピードは大きく変わります。 そのため、「何杯分」と細かく考えるよりも、どんな飲み方をするかで考える方が、失敗しにくくなります。 20gサイズ|短期間で飲み切りたい方に 目安のイメージ 数回〜数日分 はじめての方 味や香りを試したい場合 20gサイズは、比較的短い期間で飲み切れる量です。...

ハーブティーを選んだあと、次に多いのがこんな疑問です。 どうやって淹れたらいいの? 濃さはどれくらいが正解? アレンジしないとダメ? 実は、ハーブティーはきちんとした正解が一つある飲み物ではありません。 このページでは、はじめての方でも安心して楽しめるように、基本的な飲み方と考え方をお伝えします。 ハーブティーは、むずかしくありません 最初にお伝えしたいのは、「完璧に淹れなくても大丈夫」ということです。 ハーブティーは、 体調 気分 その日の過ごし方 に合わせて、自由に楽しんでよい飲み物です。 まずは、基本だけ知っておけば十分です。 基本の淹れ方(シンプルでOK) 一般的なハーブティーの淹れ方は、とても簡単です。 カップにハーブティーを入れる(ティースプーン一杯、あるいは二杯) 熱湯を注ぐ 数分待つ ハーブを取り除く...

ハーブティーを選ぶとき、「どの種類にしようか」よりも「どれくらいの量を選べばいいのか」で迷う方が多いようです。 はじめて飲むものだからこそ、失敗したくないし、余らせたくもありませんよね。 このページでは、ハーブティーをサイズ(量)から選ぶ考え方を、はじめての方にも分かりやすくご紹介します。 まずは「量」から考えてみましょう ハーブティーは、種類の違いよりも、どんなふうに飲みたいか・どれくらいの頻度で飲むかによって、ちょうどよい量が変わります。 難しく考える必要はありません。まずは、次の3つの中からご自身に近いものを探してみてください。 20gサイズ|はじめての一杯に こんな方におすすめ ハーブティーがはじめて 香りや味を試してみたい 失敗せずに選びたい 20gサイズは、まずは試してみたい方にちょうどよい量です。 数回分を気軽に楽しめるので、「自分に合うかどうか」を確かめるのに向いています。 はじめての一杯は、無理にたくさん用意しなくて大丈夫。少量から始めることで、安心して選ぶことができます。 50gサイズ|毎日のお茶時間に こんな方に 気に入った味が見つかった 自宅でよくハーブティーを飲む 日常のお茶として続けたい 50gサイズは、ご自宅用の定番として選ばれることが多い量です。...