猛暑の日のリフレッシュに。防災・避難生活の備えにも。 近年の夏は、外に出るだけで体にこたえるような猛暑の日が増えています。 冷房を使っていても、家事の合間、庭仕事のあと、入浴後、寝苦しい夜など、少しでも涼しく過ごしたい場面はたくさんあります。 そんな時、水とタオル、そしてペパーミント精油やハッカ油が少しあれば、ひんやり心地よい首タオルを作ることができます。 市販の冷感タオルやクールスプレーも便利ですが、アロマを使えば、香りの清涼感も一緒に楽しめます。 普段の夏のリフレッシュとして使いながら、猛暑日対策、車中泊、避難生活の暑さ対策にも応用できる、暮らしの中の小さな防災アロマです。 ペパーミントの香りで、涼やかな時間を ペパーミントやハッカの香りには、すーっとした清涼感があります。 暑さで気分が重くなった時、汗をかいたあと、部屋の空気がこもっている時などに、ペパーミントの香りを感じると、気持ちまで少し軽くなるように感じられます。 首の後ろやうなじに冷たいタオルを当てると、首まわりが冷え、体感としても涼しく感じられます。そこにペパーミントの香りが加わることで、よりすっきりとした心地よさが広がります。 昔ながらの「冷たいタオル」の知恵に、ペパーミントの香りを少し添える。それだけで、夏の暮らしに取り入れやすい、涼やかなひと工夫になります。 ひんやり首タオルの作り方 用意するものは、とてもシンプルです。 洗面器 水 タオル ペパーミント精油、またはハッカ油 作り方は簡単です。 洗面器に水を入れます。 ペパーミント精油、またはハッカ油を...
働く人が心地よい香りは、お客様に伝わる ― サロン・教室を営む方へ 香りを選ぶとき、つい「お客様にどう感じてもらえるか」を先に考えます。けれど、長く香りの仕事をしてきて思うのは、いちばん大切なのは、その香りのなかで働く方、スタッフやご自身が心地よいかどうか、ということです。 作り手が気に入っている空気は、不思議とお客様にも伝わります。言葉にならない、手つきや声のやわらかさを通して。今日は、人をお迎えする"場所"を営んでいる方に向けて、香りの選び方を少し違う角度からお話しします。 お客様が受け取っているのは、香りだけではない サロンや教室に流れる香りは、もちろんお客様のためのものです。けれど、その香りのなかで一日を過ごしているのは、ほかでもない、働くご自身やスタッフの方々です。 ここに、見落とされがちな大切なことがあります。施術や接客をする人が、その香りを心から気に入っていると、その心地よさは、本人も気づかないうちに、ふるまいの隅々ににじみ出ます。手つきのやわらかさ、声のトーン、間(ま)のとり方。そうした言葉にならないものを通して、お客様は「なんだか居心地がいい」と感じ取ります。 お客様が受け取っているのは、香りそのものだけではありません。その香りのなかで気持ちよく働いている人の、見えない笑顔まで受け取っているのです。 まず、働く人も意識する ですから、サロンの香りは、まずご自身やスタッフの好みも意識します。「お客様受けするかどうか」より先に、「自分たちが毎日この香りのなかにいて、心地よいか」を基準にする。それは衣服と同様にその好みやセンスが見えない形、香りで表現できます。 その理由は、ふたつあります。 ひとつは、いま申し上げたとおり、働く人の心地よさが、巡りめぐってお客様の満足につながるからです。土台にいる人が機嫌よくいられる空間は、訪れる人にもやさしくなります。 もうひとつは、ずっと続けられるからです。義務で焚く香りは、忙しい日にはつい忘れられてしまいます。けれど、自分が好きで選んだ香りは、毎日自然に手が伸びます。「いつもの香り」が途切れずに続くことこそ、お客様に覚えていただくための、いちばんの近道です。 ラベンダーが、働く場に向く理由 毎日、長い時間そのなかで過ごすことを考えると、香りには「飽きないこと」「疲れないこと」が欠かせません。 ラベンダーは、この点でとても扱いやすい香りです。甘すぎず、重すぎず、主張しすぎない。一日中そばにあっても疲れにくく、スタッフの方の好みも分かれにくい。お客様にも構えさせず、働く人も心地よくいられる。人が長く過ごす場所に、これほど向いた香りもそうありません。 そして、「気づくか気づかないか」くらいのほのかな加減で香らせること。これが、お客様にも働く人にも、いちばんやさしい使い方です。強く香らせるより、ずっと上品で、ずっと長続きします。...
『赤毛のアン』の海辺に香る草 ― スイートグラスの物語 歩いていると、足もとから、ふと甘い香りが立ちのぼる。名前も知らないその草の香りに、なぜか心がほどけていく――。 そんな出会い方をする香りが、世界にはあります。スイートグラス。日本ではめったに出会えない、甘くやさしい香りの草です。今日は、この草にまつわる物語をご紹介します。 ジム船長が砂丘で見つけた花束 スイートグラスの香りは、実は『赤毛のアン』の物語にも登場します。シリーズ第5巻『アンの夢の家』第18章「春の日」――ある春の午後、ジム船長は砂丘を歩いて見つけたスイートグラスの小さな花束を、アンに届けます。 あてもなく砂丘を歩いていると、ふいに甘い香りが空気に満ちて、足もとを見ればスイートグラスを踏んでいた。船長は、そんなふうに偶然この草に出会うのが好きだと語ります。探しているときには見つからない。ただ歩いているときに、香りのほうから訪れてくる――そんな草なのだと。 香水は好まないという船長が、この草の香りだけは気に入っている。円熟して、頼もしく、健やかな、ちょうど母親のような香り。淑女が身につけるにふさわしい香りだ、と語る場面は、読んでいてふっと心が温まります。 "…all at once the air is full of sweetness—and there's the...
「窓を閉めているのに、なぜか家の中に蚊がいる。」「玄関を開けた瞬間に入ってきた気がする。」「網戸をしているのに、どこから入るの?」 夏になると増える、小さなストレス。実は蚊は、玄関の開閉時、網戸のすき間、ベランダへの出入りなど、日常のちょっとしたタイミングで家に入ることがあります。 特に夕方から夜にかけては、蚊が気になりやすい時間帯です。 「いつの間に入ったのだろう?」 そう思った時は、まず“入口”を知ることが大切です。 この記事では、蚊がどこから家に入るのか、そして玄関・網戸・ベランダまわりを香りで心地よく整える方法をご紹介します。 HCCでは、「虫除け」という考え方だけではなく、 夏の玄関や空間を、香りで気持ちよく整える“玄関ミスト習慣” もおすすめしています。 蚊はどこから家に入ってくる?主な侵入経路を知ろう 蚊はとても小さな生き物で、わずかなすき間からも入り込むことができます。 「どこから入るのか分からない」 という方は、次の4つのポイントを一度確認してみてください。 ① 玄関ドアの開閉時が、もっとも見落としやすい 玄関ドアを開ける数秒の間に、外にいた蚊が一緒に入ってくることがあります。 特に夏の夕方から夜にかけて、室内が明るく点灯していると、外との明暗差によって蚊や小さな虫が集まりやすくなることがあります。 荷物を持ちながらドアを開ける瞬間は、意外と無防備になりやすい場面です。 また、蚊は人の呼吸による二酸化炭素や体温、人の動きに反応すると言われており、 「人を尾行するように」...
天然精油の香りについて、「やさしい」「控えめ」「自然に感じる」と表現されることがあります。 一方で、「思っていたより弱い」「すぐに香らなくなったように感じる」という声も少なくありません。 このページでは、なぜ天然精油の香りがやさしく感じられることがあるのかを、香りの性質という視点から整理してみます。 天然精油の香りは、ひとつの成分ではできていません 天然精油は、植物の花や葉、果皮などから抽出された香りです。 その中には、ひとつの成分だけでなく、複数の香り成分が重なり合うように含まれています。 この重なりによって、香りは時間とともに少しずつ印象を変え、立ち上がりから余韻まで、なだらかな流れを持つことがあります。 そのため、輪郭がはっきりしすぎず、やさしく感じられることがあります。 香りが「弱い」のではなく、「主張しない」 天然精油の香りは、空間に強く残るようにつくられているわけではありません。 そのため、はっきりとした香り立ちに慣れていると、「弱い」「物足りない」と感じられることもあります。 ただ、それは香りが弱いというより、強く主張しない性質によるものと考えられます。 香りが空気に溶け込み、ふとした瞬間に気づくような立ち方をするのも、天然精油の特徴のひとつです。 香りの感じ方は、その日の状態によっても変わります 香りの印象は、精油そのものだけで決まるわけではありません。 体調 気分 湿度や気温 置かれている環境 こうした条件によって、同じ精油でも感じ方が変わることがあります。...
精油(エッセンシャルオイル)という言葉を目にする機会は増えましたが、「実際には何を指しているのか」「どういうものなのか」曖昧なまま使われていることも少なくありません。 このページでは、精油とは何かを出発点に、混同されやすいフレグランスオイルとの違いも含めて、静かに整理してみます。 精油とは、植物から得られる香りです 精油とは、植物の花、葉、果皮、樹皮、根などから抽出された植物由来の香り成分のことを指します。 水蒸気蒸留法や圧搾法など、植物の香りを取り出す方法によって得られ、香りの中には、ひとつではなくいくつもの成分が重なり合うように含まれています。 そのため精油の香りは、単調ではなく、時間とともに印象が少しずつ変わることがあります。 エッセンシャルオイルと精油は同じ意味ですか? 一般的に、エッセンシャルオイル=精油として使われることが多く、意味として大きな違いはありません。 英語の essential oil を日本語にしたものが「精油」という呼び方になります。 フレグランスオイルとの違いについて 精油とよく比較されるものに、フレグランスオイルがあります。 フレグランスオイルは、特定の香りを表現するためにつくられた香料で、天然香料や合成香料を組み合わせて構成されることが一般的です。 香りの輪郭がはっきりしていて、空間に広がりやすく、香りの印象が一定に保たれやすい特徴があります。 一方、精油は植物そのものの香りを含んでいるため、やさしく、空気に馴染むように感じられることがあります。 どちらが良い・悪いというものではなく、香りの性質が異なると考えると分かりやすいかもしれません。 精油は「自然だから安全」なのでしょうか? 精油は植物由来の香りですが、天然であることと、誰にとっても無条件に心地よいことは、必ずしも同じではありません。...
カモミールで楽しむ、冬のハーブバス 寒い季節になると、からだを温める時間が恋しくなります。ハーブティーだけでなく、湯気の立つお風呂にハーブを浮かべる「ハーブバス」も、冬ならではの楽しみ方のひとつです。今回は、やさしい香りで親しまれてきたカモミールを使ったハーブバスについてご紹介します。 ハーブバスという楽しみ方 ハーブバスは、乾燥したハーブを布袋やお茶パックに入れ、湯船に浮かべて香りを楽しむ入浴方法です。特別な道具は必要なく、日々の入浴に気軽に取り入れることができます。 カモミールを選ぶ理由 数あるハーブの中でも、カモミールはやさしい香りで知られ、ハーブティーとして親しまれてきました。 その乾燥花を、飲むのではなくお風呂に浮かべ、湯気とともに香りを楽しむ。それが、カモミールのハーブバスです。 冬の夜に感じること 寒い季節、ハーブバスは日々の中で小さなよろこびを与えてくれます。湯気の立つお風呂に身をゆだね、目を閉じると、五つ星のホテルのバスルームや、旅先の温泉を思い出すことがあります。 特別な場所へ行かなくても、ハーブをひとつ浮かべるだけで、静かで満ち足りた時間が生まれる。冬のハーブバスには、そんな魅力があります。 ハーブバスとしての使い方 乾燥したカモミールを、布袋やお茶パックに入れて口を閉じます。湯船に浮かべ、香りを感じながらゆっくりと入浴してください。 お風呂の温度はいつもより少し低く温度設定をして、ぬるま湯で温泉でゆっくりと入るように、少し時間をかけて楽しむのがハーブバスの楽しみ方です。 カモミールについて ハーブティーとしても、ハーブバスとしても使える乾燥カモミールをご用意しています。▶︎ カモミール(商品ページ) まとめ 冬の夜、からだを温め、香りを楽しむ時間として。ハーブバスは、季節に寄り添う静かな選択肢です。
ハーブティーを選ぶとき、サイズはなんとなく分かっても、 どれくらいの期間で飲み切るの? 多すぎて余らない? 400gはやっぱり業務用? と、不安になる方も多いと思います。 このページでは、20g・50g・400gのハーブティーが、どれくらいで使い切れるのかを、目安として分かりやすくご紹介します。 ※あくまで目安ですので、飲む頻度や量に合わせて考えてみてください。 ハーブティーは「人によって減り方が違う」 まず大切なことは、ハーブティーには決まった消費ペースがないということです。 毎日飲む方 週に数回の方 気分転換に飲む方 それぞれで、減るスピードは大きく変わります。 そのため、「何杯分」と細かく考えるよりも、どんな飲み方をするかで考える方が、失敗しにくくなります。 20gサイズ|短期間で飲み切りたい方に 目安のイメージ 数回〜数日分 はじめての方 味や香りを試したい場合 20gサイズは、比較的短い期間で飲み切れる量です。...









