1988年創業のハーブ工房HCCが、精油、ホワイトセージ、ハーブティー、猫とキャットニップ、サロンのおもてなし、香りと人にまつわる実話をご紹介しています。植物と香りを扱ってきた経験と、お客様から寄せられた声をもとにした読み物です。

ハーブ通信

ハーブ工房HCCでは、美容室、エステ、リラクゼーションサロンなどでお使いいただけるハーブティーをご用意しています。 コーヒーや紅茶を飲まない方、夕方以降はカフェインを控えている方もいらっしゃいます。そのようなお客様にもお飲み物を選んでいただけるよう、ノンカフェインのハーブティーを一つ加えてみませんか。 待ち時間や施術後のお飲み物としてお使いいただけます。まずは小袋で、味と香りをお確かめください。【小袋を見る】     「コーヒー以外はありますか?」に応えられるサロンへ 美容室やエステにいらっしゃるお客様は、思っている以上に多様です。 コーヒーが苦手な方。カフェインを控えている方。紅茶や緑茶を選ばない方。香りのある温かい飲み物を楽しみたい方。 コーヒーと紅茶だけでは、お客様が飲めるものを選べないことがあります。夏は、冷たい飲み物が欲しい季節ですが、室内の冷房で体が冷えたあとの温かい飲み物は、かえって喜ばれることがあります。 ノンカフェインのハーブティーが一つ加わるだけで、サロンのおもてなしに、もう一つの選択肢ができます。 ウェルカムドリンクに。カラーや施術の待ち時間に。施術を終えたあとの一杯に。サロンで過ごす時間に合わせてお使いいただけます。     お客様の「わあ」を、一杯から きれいな色に、目がとまる。ふわりと香って、ほっと肩の力が抜ける。 「これ、何のお茶ですか?」——そんな会話が、自然に生まれます。 ノンカフェインのハーブティーは、味だけでなく、色や香り、その場のひとときごと、お客様に楽しんでいただけます。     サロンにおすすめのハーブティー...

夏休みの自由研究、今年はもう決まりましたか? 「何をやりたい?」と聞いても、なかなか決まらない。テーマが決まったと思ったら、今度は材料を集め、進め方を考え、最後にはまとめ方まで手伝うことに——。 子どもの宿題ですが、毎年、親にとってもなかなか大変です。 もし猫と暮らしているなら、今年はいつもの猫との時間を自由研究にしてみませんか? キャットニップを入れたおもちゃを作って、猫がどんな反応をするかを観察します。 作る、遊ぶ、見る、書く。 難しく考えなくても、この4つで自由研究が少しずつ形になっていきます。 猫が好きなら、いつもの遊びが自由研究になります キャットニップは、猫が好むことで知られているハーブです。 おもちゃを近づけると、すぐににおいを嗅ぐ猫もいれば、頬をすり寄せたり、抱えて後ろ足で蹴ったりする猫もいます。反対に、あまり興味を示さない猫もいます。 どの反応が正解ということはありません。 「うちの猫は、最初に何をするだろう?」 そう思って見てみるだけで、いつもの遊びが観察に変わります。 まずは靴下で猫のおもちゃを作ってみよう 用意するものは、とてもシンプルです。 キャットニップ 穴の開いていない清潔な古い靴下 靴下の口を結ぶ紐 靴下にキャットニップを入れ、こぼれないように口をしっかり結びます。これで猫のおもちゃの完成です。 柔軟剤や香料の強いにおいが残っている靴下は避けてください。紐を使うところは、大人が一緒に確認しましょう。...

脱いだ靴下に、猫がすりすり。洗ったばかりのものより、履いたあとの靴下に、なぜか夢中。 猫と暮らしていると、こんな場面に出会います。「なんで、よりによって靴下なの?」と、少し笑ってしまいますよね。 実はこの行動には、猫なりの、ちゃんとした理由があります。今日は、猫が飼い主の靴下を好きな理由と、その気持ちに寄り添った楽しみ方をお伝えします。 靴下のにおいは、猫にとって「家族のにおい」 猫は、人間の何倍も優れた嗅覚を持っています。私たちが「ほんのり」と感じる程度のにおいも、猫にははっきりと分かります。 そして、履いたあとの靴下には、飼い主さんのにおいが、しっかり残っています。猫にとって、それは「家族のにおい」。安心できる、大好きな存在のにおいです。 洗いたての清潔な靴下より、履いたあとの靴下を好むのは、そのため。猫は、そのにおいから安心感や、飼い主さんとの絆を感じ取っているのです。 すりすりしたり、抱えこんだりするのは、「これは、うちの家族のにおいだ」と確かめ、心地よさを感じているサインなのです。 「くさい」と思っているわけではありません 靴下のにおいを嗅いだあと、猫が口を半開きにして、変な顔をすることがあります。「そんなにくさかった…?」と、飼い主さんはちょっとショックですよね。 でも、安心してください。あれは「くさい」という表情ではありません。 これは「フレーメン反応」といって、においをより詳しく分析しているときの顔です。実は、人の足やその汗には、猫のフェロモンに似た成分が含まれていて、猫はそのにおいを、うっとりと確かめているのです。 つまり、あの変な顔は——嫌がっているのではなく、「このにおい、じっくり味わいたい」という、猫なりの真剣な表情なのです。 そのにおいを、遊びに変えられます 猫が、飼い主さんの靴下のにおいをこんなに好きなら——その靴下を、そのまま猫のおもちゃにしてしまう、という楽しみ方があります。 もう履かなくなったお気に入りの靴下に、猫が大好きなハーブ「キャットニップ」を詰めて、口を結ぶだけ。たった5分で、世界にひとつだけの猫のおもちゃができあがります。 安心する「家族のにおい」と、夢中になるキャットニップの香り。このふたつが出会うと、猫は、もう離しません。 市販のおもちゃにはない、飼い主さんのにおいがついた、特別な一品。捨てるはずだった靴下が、うちの子の宝物に生まれ変わります。 においへの反応も、「うちの子の個性」 ここで、ひとつお伝えしたいことがあります。...

猫用のおもちゃやハーブでよく聞く「キャットニップ」。うちの子にも試してみたのに、においを嗅いだだけで、そっけない。「あれ、うちの猫、反応しないのかな?」 そんなふうに感じたことは、ありませんか。 実は、それはよくあることで、心配はいりません。今日は、猫がキャットニップに反応しない理由と、反応しない子でも楽しめる方法をお伝えします。 そもそも、キャットニップに反応する猫は「約7割」 意外に思われるかもしれませんが、キャットニップに反応する猫は、猫全体の6〜7割ほどと言われています。つまり、3〜4匹に1匹は、もともと反応しません。 そして、これは飼い方やしつけとは、まったく関係ありません。反応するかしないかは、生まれつきの体質(遺伝)で決まっているからです。反応しないのは、その子がそういう遺伝を持って生まれた、というだけのこと。 だから、うちの子が反応しなくても、がっかりする必要はありません。それは「個性のひとつ」なのです。 反応しないのには、こんな理由もあります 生まれつきの体質のほかにも、反応が出にくい理由がいくつかあります。 まだ子猫だから生後3〜6か月ごろまでの子猫は、キャットニップに反応する仕組みがまだ育っていません。大きくなってから、もう一度試すと、反応することがあります。 香りが弱くなっているからキャットニップは、空気・光・湿気に弱く、時間がたつと香りが飛んでしまいます。古くなったものだと、反応するはずの子でも反応しないことが。新しいもの、香りのしっかり残っているものを試してみてください。 その日の気分や体調猫も、気分屋です。今日は乗り気じゃない、という日もあります。時間や日を変えて、何度か試してみるのもおすすめです。 反応しない子には、「マタタビ」という選択肢も もし何度試しても反応しないなら、マタタビを試してみるのも一つの方法です。 キャットニップとマタタビは、似ているようで、猫を惹きつける成分が少し違います。そのため、キャットニップには反応しないけれど、マタタビには反応する、という子もいます(その逆もあります)。 うちの子は、どちらのタイプなのか。それを知ること自体が、その子を知る、ひとつの手がかりになります。 いちばん大切なこと ── 反応も、しないことも、「うちの子の個性」 ここで、いちばんお伝えしたいことがあります。...

「せっかく買ったおもちゃ、すぐ飽きちゃった」 「気に入ったと思ったら、あっという間にボロボロ」 猫と暮らしていると、おもちゃ選びには、こんな悩みがつきものです。 実は、猫のおもちゃは、家にある靴下で簡単に手作りできます。 しかも、市販のおもちゃにはない、まったく新しい楽しみ方まで生まれます。 今日は、その作り方と作ったあとに始まる、もうひとつの楽しみをご紹介します。 靴下で作る「けりぐるみ」が、猫に愛される理由 猫が前足で抱えこんで、後ろ足で思いっきり蹴る。 この遊び方をするおもちゃを「けりぐるみ」と呼びます。獲物を捕まえる狩りの本能を刺激する、猫が夢中になる遊びです。 このけりぐるみ、靴下で簡単に作れます。そして靴下には、市販のおもちゃにない良さがあります。 ひとつは、破れても、また作れること。 猫が本気で噛んで蹴ると、市販のおもちゃはすぐ傷みます。でも靴下なら、いくらでも作り直せます。 もうひとつは、飼い主さんの匂いが残っていること。 いつも履いている靴下には、あなたの匂いがしみこんでいます。猫にとって、それは安心する「家族の匂い」。だから、買ったばかりのおもちゃより、飼い主さんの靴下のほうに夢中になることも多いのです。 もう履かなくなった靴下が、うちの子の宝物に生まれ変わる。 そう思うと、靴下を選ぶのも、少し楽しくなります。 作り方は、5分。とても簡単です 1. 靴下のつま先に、詰め物を入れます。 2....

猛暑の日のリフレッシュに。防災・避難生活の備えにも。 近年の夏は、外に出るだけで体にこたえるような猛暑の日が増えています。 冷房を使っていても、家事の合間、庭仕事のあと、入浴後、寝苦しい夜など、少しでも涼しく過ごしたい場面はたくさんあります。 そんな時、水とタオル、そしてペパーミント精油やハッカ油が少しあれば、ひんやり心地よい首タオルを作ることができます。 市販の冷感タオルやクールスプレーも便利ですが、アロマを使えば、香りの清涼感も一緒に楽しめます。 普段の夏のリフレッシュとして使いながら、猛暑日対策、車中泊、避難生活の暑さ対策にも応用できる、暮らしの中の小さな防災アロマです。 ペパーミントの香りで、涼やかな時間を ペパーミントやハッカの香りには、すーっとした清涼感があります。 暑さで気分が重くなった時、汗をかいたあと、部屋の空気がこもっている時などに、ペパーミントの香りを感じると、気持ちまで少し軽くなるように感じられます。 首の後ろやうなじに冷たいタオルを当てると、首まわりが冷え、体感としても涼しく感じられます。そこにペパーミントの香りが加わることで、よりすっきりとした心地よさが広がります。 昔ながらの「冷たいタオル」の知恵に、ペパーミントの香りを少し添える。それだけで、夏の暮らしに取り入れやすい、涼やかなひと工夫になります。 ひんやり首タオルの作り方 用意するものは、とてもシンプルです。 洗面器 水 タオル ペパーミント精油、またはハッカ油 作り方は簡単です。 洗面器に水を入れます。 ペパーミント精油、またはハッカ油を...

働く人が心地よい香りは、お客様に伝わる ― サロン・教室を営む方へ 香りを選ぶとき、つい「お客様にどう感じてもらえるか」を先に考えます。けれど、長く香りの仕事をしてきて思うのは、いちばん大切なのは、その香りのなかで働く方、スタッフやご自身が心地よいかどうか、ということです。 作り手が気に入っている空気は、不思議とお客様にも伝わります。言葉にならない、手つきや声のやわらかさを通して。今日は、人をお迎えする"場所"を営んでいる方に向けて、香りの選び方を少し違う角度からお話しします。     お客様が受け取っているのは、香りだけではない サロンや教室に流れる香りは、もちろんお客様のためのものです。けれど、その香りのなかで一日を過ごしているのは、ほかでもない、働くご自身やスタッフの方々です。 ここに、見落とされがちな大切なことがあります。施術や接客をする人が、その香りを心から気に入っていると、その心地よさは、本人も気づかないうちに、ふるまいの隅々ににじみ出ます。手つきのやわらかさ、声のトーン、間(ま)のとり方。そうした言葉にならないものを通して、お客様は「なんだか居心地がいい」と感じ取ります。 お客様が受け取っているのは、香りそのものだけではありません。その香りのなかで気持ちよく働いている人の、見えない笑顔まで受け取っているのです。 まず、働く人も意識する ですから、サロンの香りは、まずご自身やスタッフの好みも意識します。「お客様受けするかどうか」より先に、「自分たちが毎日この香りのなかにいて、心地よいか」を基準にする。それは衣服と同様にその好みやセンスが見えない形、香りで表現できます。 その理由は、ふたつあります。 ひとつは、いま申し上げたとおり、働く人の心地よさが、巡りめぐってお客様の満足につながるからです。土台にいる人が機嫌よくいられる空間は、訪れる人にもやさしくなります。 もうひとつは、ずっと続けられるからです。義務で焚く香りは、忙しい日にはつい忘れられてしまいます。けれど、自分が好きで選んだ香りは、毎日自然に手が伸びます。「いつもの香り」が途切れずに続くことこそ、お客様に覚えていただくための、いちばんの近道です。 ラベンダーが、働く場に向く理由 毎日、長い時間そのなかで過ごすことを考えると、香りには「飽きないこと」「疲れないこと」が欠かせません。 ラベンダーは、この点でとても扱いやすい香りです。甘すぎず、重すぎず、主張しすぎない。一日中そばにあっても疲れにくく、スタッフの方の好みも分かれにくい。お客様にも構えさせず、働く人も心地よくいられる。人が長く過ごす場所に、これほど向いた香りもそうありません。 そして、「気づくか気づかないか」くらいのほのかな加減で香らせること。これが、お客様にも働く人にも、いちばんやさしい使い方です。強く香らせるより、ずっと上品で、ずっと長続きします。...

『赤毛のアン』の海辺に香る草 ― スイートグラスの物語 歩いていると、足もとから、ふと甘い香りが立ちのぼる。名前も知らないその草の香りに、なぜか心がほどけていく――。 そんな出会い方をする香りが、世界にはあります。スイートグラス。日本ではめったに出会えない、甘くやさしい香りの草です。今日は、この草にまつわる物語をご紹介します。 ジム船長が砂丘で見つけた花束 スイートグラスの香りは、実は『赤毛のアン』の物語にも登場します。シリーズ第5巻『アンの夢の家』第18章「春の日」――ある春の午後、ジム船長は砂丘を歩いて見つけたスイートグラスの小さな花束を、アンに届けます。 あてもなく砂丘を歩いていると、ふいに甘い香りが空気に満ちて、足もとを見ればスイートグラスを踏んでいた。船長は、そんなふうに偶然この草に出会うのが好きだと語ります。探しているときには見つからない。ただ歩いているときに、香りのほうから訪れてくる――そんな草なのだと。 香水は好まないという船長が、この草の香りだけは気に入っている。円熟して、頼もしく、健やかな、ちょうど母親のような香り。淑女が身につけるにふさわしい香りだ、と語る場面は、読んでいてふっと心が温まります。 "…all at once the air is full of sweetness—and there's the...