天然精油の香りについて、
「やさしい」「控えめ」「自然に感じる」
と表現されることがあります。
一方で、
「思っていたより弱い」
「すぐに香らなくなったように感じる」
という声も少なくありません。
このページでは、
なぜ天然精油の香りがやさしく感じられることがあるのかを、
香りの性質という視点から整理してみます。
天然精油の香りは、ひとつの成分ではできていません
天然精油は、
植物の花や葉、果皮などから抽出された香りです。
その中には、
ひとつの成分だけでなく、
複数の香り成分が重なり合うように含まれています。
この重なりによって、
香りは時間とともに少しずつ印象を変え、
立ち上がりから余韻まで、
なだらかな流れを持つことがあります。
そのため、
輪郭がはっきりしすぎず、
やさしく感じられることがあります。
香りが「弱い」のではなく、「主張しない」
天然精油の香りは、
空間に強く残るようにつくられているわけではありません。
そのため、
はっきりとした香り立ちに慣れていると、
「弱い」「物足りない」と感じられることもあります。
ただ、それは香りが弱いというより、
強く主張しない性質によるものと考えられます。
香りが空気に溶け込み、
ふとした瞬間に気づくような立ち方をするのも、
天然精油の特徴のひとつです。
香りの感じ方は、その日の状態によっても変わります
香りの印象は、
精油そのものだけで決まるわけではありません。
-
体調
-
気分
-
湿度や気温
-
置かれている環境
こうした条件によって、
同じ精油でも感じ方が変わることがあります。
昨日は心地よかった香りが、
今日はあまり感じられない。
そのような変化も、自然なことです。
やさしい香りとの向き合い方
天然精油の香りがやさしく感じられるのは、
自然の中で育まれた植物の香りが、
人の暮らしの空気と馴染みやすいためかもしれません。
香りは、
常に強く感じなければならないものではありません。
気づいたときに、
そこにあると感じられる。
それくらいの距離感でも、
香りは十分に役割を果たします。
ハーブ通信より
この「質問集」では、
香りについて寄せられる疑問をもとに、
ひとつずつ言葉にしています。
関連記事(質問集)
-
【質問集】精油とは何ですか?
-
【質問集】精油の香りが合わないと感じることはありますか?
注意事項について
精油を使う際の一般的な注意点については、
別の記事でまとめています。
必要に応じて参考にしてください。


